写真は少し前ですが製作・納品した建具枠です。ケヤキの良材の柾目をふんだんに使わせて頂きました。この枠にガラスをはめ込み、鉄製のドアノブや格子がついて完成です。(完成写真は下に)ガラスや鉄部分はこちらで加工できないので、こちらでは枠のみ作り納品いたしました。
型抜きをして、溝を掘って、等々とても手間のかかる作業でしたが、楽しく作業させて頂きました。
建具用語では蛇口面や馬乗り面などという仕口の写真です。作業中に年配の建具屋さんが来て、「こんな良い材料じゃぁ(面を)几帳面にしなきゃ材料がもったいない」とおしかりを受けながら作業をしたものです。ちなみに建具で言う几帳面とは手の込んだ面のひとつで、平安時代に几帳の柱に使われた面取りが語源だそうです。江戸時代以降きちんとした細工・丁寧な細工をしないとできない加工であることから、そういう仕事をする人を指す言葉に派生したようです。几帳(きちょう)は、平安時代以降公家の邸宅に使われた、二本のT字型の柱に薄絹を下げた間仕切りの一種。wikipediaより。これまた勉強になりました。
こちらは施工写真です。デザインする人からガラス・鉄を加工する人まで、力を合わせて作った建具。やはり雰囲気が断然良くなりますね。一応枠は自分が作ったのですが、きれいだなぁとお客さんのような気分になりました。
こういったものは時間もかかり、そんなに安くもできないのですが、木に思い入れがある方がいらっしゃいましたら是非声をお掛け下さい。そして関係した皆様、どうもありがとうございました。ではでは。
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