写真は水目の2枚接ぎのテーブルです。下記の写真のように脚を倒すことによって高さを調節できる仕組みになっています。天板は置くだけにしてありますが、天板に重みがあるので無茶をしなければ特段問題はないと思います。天板の裏には金物で反り止めが入っています。仕上げはオイル仕上げです。余談ですが先日外部の建具を納品いたしました。外部ということで仕上げの塗料はテーブルの塗料にも増して大変迷いました。一般的には強い塗膜で覆う方法があり、手触りが殺されてしまい、塗膜がはがれた時にみっともなく、補修の費用がかかりますが、塗膜がはがれてくる間はその状態を保つことが出来ます。柿渋やオイルなどの自然塗料で仕上げる場合は、木の風合いを生かせるのですが、外部の場合は特に経年変化がひどいので、日々のメンテナンスは不可欠になると思いますし、ある程度の変化をご理解いただく必要があります。結局、今回は石油系の力は借りずに、柿渋とオイルで仕上げました。やはり無垢材の最大の魅力である、手触り・匂いなど五感に訴えるものをわざわざ消す必要はないのではと思うのです。ある程度の木の劣化・経年変化は木の良さとして受容して頂くほうが良いと自分は考えているので、今後も自然塗料を薦めたいと思っているところです。ただ好みの問題なので、ウレタン系の要望にもお応えしております。
長くなりましたが、最近何かと忙しく、納期が大変延びたり遅くしてもらったりと、以前に輪をかけてお客様にご協力をいただいてしまっております。思ったように加工が出来なかったということもあるのですが、突然期日指定で急ぎの現場作業が入ってくると対応せざるを得なくなり、遅れてしまうことが多いようです。前々からの課題なのですが、なにか対応していかないとなぁと頭では考え、今に至るといった日々です。色々なお客様にご来店頂く機会が増え、大変ありがたいことであるとともに、いろいろご迷惑をかけてしまっている皆様にはお詫び申し上げます。では。
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