材木屋という商売 つづき

一昔前までは、建築資材は何でも材木屋で揃えられ、工務店さんも、それまで水道屋さんから仕入れていたシステムキッチン・システムバス・洗面化粧台・給湯器といったものや、建具屋さんで作っていた内装ドア・窓枠などを材木屋から仕入れるようになり、材木屋の売上げは上がっていましたが、バブル以降、価格競争が激化し、利益率が年々下がって、廃業する材木屋さんも都内では出始めてきました。そして、2~3年前から少しづつ、材木屋を経由しないで建築資材が工務店に入るルートが増えてきたような気がします。(実際、このころから売上げは減少傾向にあります。)「材木屋で買わなくても、他に買うところはいくらでもあるよ。」と露骨には言わないまでも、そういった態度をとる工務店まで出てきて、「材木屋の存在意義って何なんだろう?」と、ふと考えてしまうことがあります。昔は、木造住宅を供給するのには絶対に必要な存在であり、「材木屋がなければ家が建たない」と言われるほど社会的意義のある商売だったのだと思います。「今現在の材木屋の存在意義って何なんだろう?」と考えると、私なりの意見としては、「一般の方々に木に親しんでもらい、住宅にもっと木材を使うと快適だということをPRすること。」「もっと国産材をいっぱい使ってもらえるようPRすること」などが、これからの材木屋の存在意義なのではないかと思っています。(もちろん、会社である以上、1円でもいいから黒字をだすことは必要ですが・・・)そのためにも今春、倉庫を増築しベニヤをそこに収容することで、メイン倉庫の半分を、カウンタ・テーブル・看板用の無垢一枚板、テーブル・ベンチ・本棚などの木工製作品、無垢フローリング・羽目板、その他オリジナル木製品などを常設展示し、販売していこうと計画したわけです。今まで木に興味のなかった人も、興味を持ってもらえるような品揃えができ、なおかつ会社全体の売上げ増加に役立てるような効果を期待しつつ、がんばっていこうと思っています。

東京・吉祥寺の勝又木材【一枚板カウンター】

東京 吉祥寺勝又木材のホームページ。武蔵野市、五日市街道沿いにある明治創業の材木屋です。 「誰でも気軽に立ち寄れる材木屋」をコンセプトに、初めての方でも気軽に立ち寄れるよう木材や建材のガレージセールを春と秋に行なっております。 また、通常営業日もDIYに使える木材や合板など、一般の方への小売・配送(有料)に対応しております。 店舗の改装などで良質な無垢のカウンターや内装材をお探しのお客様はぜひ。