[2006年07月01日] アーカイブ

2006年07月01日

国産材と外材

現在、日本の建築で使われる木材は、80%以上が外材(輸入材)です。日本の森林がほったらかしになり荒れてしまっているのは大きな問題ですが、自由経済であれば、自然の成り行きなのでしょう。例えば、筋交いや屋根タルキによく使われる木材は、輸入栂なのですが、コストパフォーマンスを考えれば、まだ大径木の残っている輸入栂を使うのが最適かと思います。国産材で供給を間に合わせようとすると杉か桧ですが、折れる危険がある節の大きな材は使えないのと、杉は強度が足りないので、輸入栂より大きなサイズの木材が必要になり、国産材は高価なものになってしまいます。木造建築は、坪単価表示が価格の目安となっており、坪単価を下げ、他の建築会社と競争していくためには外材を使うのが当たり前となってきました。ただ、悪いのは建築業者だけではなく、材木屋にも責任があります。WWなどの外材は、狂いが少なく木がおとなしいため、建築会社からクレームをもらうことも少ないし、ロス材が少ないということで今だに使っています。きれいごとではなく、「飯を食っていかなければいけない」という意味では、WWも売らざるをえないというのが東京周辺の材木屋の現状です。
㈱カツマタでは数年前から、できるだけ国産材を使う木造建築をしています。施主様と相談しながら場面に応じては外材を使う箇所もありますが、私が見ている感じだと80%以上国産材を使用していると思います。もちろん、オール国産材の家も何件か手がけており、今月も1件予定しているようです。興味ある方は問い合わせてみて下さい。
テーブル・カウンタ・看板などの使う無垢板も、外材が結構あります。ただ、見て楽しむ木なので、国産材だけだと色合いが限られてしまうので、外材もあったほうが良いと思います。ブビンガなどは赤い色をしていて若い人たちに人気があり、売れています。
材木屋の建前としては、「国産材を使いましょう」と言いますが、本音としては、「外材も売らなければ、飯食っていけない」といったところが多いのではないでしょうか。

投稿者 katsumata : 18:26